閉館後の博物館で、展示物が息を吹きかえして動き出すベン・スティラー主演映画「ナイトミュージアム」の舞台になったニューヨークのアメリカ自然史博物館。ここは、マンハッタンのアッパーウエストサイド、セントラルパーク沿いに、1869年に創設され、現在、1200人以上の職員が働く世界でも最大規模の博物館だ。
夜食・朝食付きで「1人129ドル」
アメリカ自然史博物館=Photos:Mari Sakamoto &(C)AMNH / R Mickens
恐竜の骨格標本、世界最大のブルーサファイヤなど、3400万点が展示され、自然の中から切り取ってきたようなジオラマの中に動物の剥製を配した展示法は、当館のオリジナルでダイオラマとよばれている。近年の館内のローズ地球宇宙センターが発表した冥王星は惑星ではないというニュースで、この博物館の存在を、あらたてめて認識した方も多いかもしれない。
現在、ニューヨークで、入手困難なチケットになっている1枚が、閉館後の博物館に泊まれるスリープオーバー(お泊り会)チケット。8歳~12歳の子供を対象に、夕方の5時45分から、翌朝8時まで、この博物館に、保護者と共に泊まれるのだ。懐中電灯を持っての館内の探検、月面魚拓、IMAXシアターでの映画など、盛りだくさんなイベントやクラフトを作るワークショップが準備され、夜食と朝食が付いて、1人129ドル。