チョコレートパンもなし なぜ人気?「85℃ Bakery Cafe」 

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セルフサービス方式なのも人気の理由

これが人気のブリオッシュ
これが人気のブリオッシュ
ケーキの箱もシャレてます
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   パンは甘すぎないのがうれしい。メイプル・トースト、Red Bean Breadこと、あんパン、コーヒー入りのパン、そしてチーズ味のタルトなどが数多く売られているものの、日本のパン屋さんでは当たり前のように置いてある、デニッシュやパイ、バゲットといった類のパンは見かけません。また子供が好きなチョコレートパンもなし。

   レジにいた日本語を話せる韓国人の男性店員によると、人気のパンの一つがジャパニーズ・スタイルと紹介されているブリオッシュ(1.8ドル)。トレイに数個のせてレジでならんでいる人も結構います。

   ケーキも種類が豊富で、日系のベーカリーに比べてお値段も安めなのですが、当たりはずれがある。ムース系はけっこういけるものの、チョコ系は「うーん」でした。

   お店の名前の由来ともなっているコーヒー。かなりこだわりがあるようで注文してから出てくるのに時間がかかります。85℃ coffeeはすでにミルクと砂糖がはいっていて、「ブラックがいい」というとAmericanoがでてきます。濃いコーヒー好きの私にとってはちょっと薄めですが、酸味と苦みのバランスはよく、とても飲みやすいです。

   店そのものは、日本であればどこにでもありそうな小洒落たおいしいベーカリー。そういうお店に見慣れている日本人にとっては、スタバが日本に初上陸したときのようなインパクトも新鮮さもない。友人たちと話していても、「すごくおいしいわけでないよね」「ケーキはあの値段でそのおいしさならお得だよね」。

   でもよくよく考えてみると人気の理由はいろいろある。例えば、

1)おいしさ: OCでベストベーカリーに選ばれた前述の日系ベーカリーに比べたら味はおちるが、OCのベーカリーの中ではここの味のレベルは高い。アメリカ系ベーカリーはベーグルやマフィンには強くてもそれ以外のパンはうーん…。 2)気軽さ:こちらのベーカリーはショーケースの中の商品を知らせて買う対面販売が圧倒的。でもこのカフェは自分でとってトレイにのせるセルフサービス方式。 3)便利さ:アジア系住民が多く住むアーバイン市内にあるため、利便性がある。

   85℃ Bakery Cafeがあるモールは去年できたばかりの韓国系モール。H-Mart(韓国系スーパー)や韓国系の銀行以外に、入っているお店はアジア系中心。85℃ Bakery Cafe同様、大人気のレストランもあります。

   例えばボバ・ティーなどが飲めるGuppy Tea House Cafe、お洒落でおいしいTokyo TableAjisenラーメンなどは週末ともなると大混雑。すでにビバリー・ヒルズに出店していたTokyo Tableは友人いわく。「アーバインの店のほうが混んでいた」。

   Tokyo TableとAjisenラーメンはともに日本発のレストラン。日本人以外のお客でにぎわっているのをみると、「がんばれがんばれ」と応援したくなるのでした。

野村香奈

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