ニコンが主催するアップビートクラブ(UP BEAT CLUB)というトークイベントで、未来について先日語りあってきた。場所はニコンの「UP(ユー・ピー)」という商品を実体験してもらうスペース、UPLAB表参道。表参道ヒルズの地下2階にある。僕は以前もUPには触れているけれど、改めてUPを身につけてみて、未来が突然やってきた、と感じた。しかしこういう未来は歓迎だ。
大型モニターの映像が浮かんでいるよう
アップビートクラブでのトークイベント
携帯電話が有線の電話の形から少しずつ離れて今のケータイになり、デザインの方向性は使い方次第で千差万別になってきた。これとはだいぶ事情が違う。UPの形は昔からそういうものはありかもね、と多くの人が感じつつ、それは未来のこと、と思っていた形だ。映画「未来世紀ブラジル」のようなサイエンスフィクションの世界にふさわしいツールとも言える。唐突さはニコンの意図したところだろう。その方が強い登場感を導き出せる。
UPは無線LANやUSBで様々な映像コンテンツや音楽をダウンロードして楽しむためのヘッドマウントディスプレイだ。モーションセンサーが内蔵されていて首を動かすことでの操作もできる。片方の目にだけ届く映像は少し離れたところに大型モニターの映像が浮かんでいるかのようだ。確かに装置が提供するのはまったく新しい世界だ。
坂井直樹