教師は子どもたちの自主活動を援助
100ボード(Math)。数字、ボードに書かれた1から100までの数字を追うことで、並べられた数の規則性を見つける
私の友人達の中でも現地プリスクールでモンテッソーリ系に我が子を通わせている人は多い。子どもたちは「Practical life」(日常生活の正常化)、「Sensorial」(感覚教育)、「Math」(算数)、「Language」(語学)、「Culture Study」(文化教育)など、それぞれがテーマを持つオリジナルの教具を使いながら、自分で選んだ様々な「お仕事」をこなしていくのだが、実に興味深い。その間、教師はというと、手順を最初に紹介し、あとはむやみに手出しせず、自主活動を援助し、子どもたちの様子を観察している。
アーバイン市の教育度の高さを感じたのは公立小学校の1校に、一般のクラスと併設して、モンテッソーリを取り入れたクラスをおいていること。特別コースなため公立とはいえ授業料をとるのだが、現地と日系のプリスクールとキンダーでモンテッソーリ系に行かせ、日本へ帰国するまでにこの小学校に子どもを通わせた友人いわく、「作文や自由研究のクラスのレベルの高さと充実度が素晴らしい」。
日本にいたころはモンテッソーリというと「セレブ感の強いお受験教育?」という一種、偏見のようなもの勝手に抱いていたのですが、実際はそんなことはないし、逆に知れば知るほどおもしろい。日本の公立学校でも取り入れたら勉強のおもしろさに目覚める子どもたちが増えるのではないかなと思うのでした。
野村香奈