「平均231万円」葬儀のカラクリに迫る

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「2兆円市場」だという葬儀業界の秘密に迫る
「2兆円市場」だという葬儀業界の秘密に迫る

   ノンフィクションライターの窪田順生さんが、2009年2月、「死をめぐるビジネス」を描いたルポ『死体の経済学』を小学館101新書シリーズから発売した。

   納棺師を主人公にした映画『おくりびと』がアカデミー賞外国語部門にノミネートされるなど、今、「死」とその周辺が注目を集めている。本書では、そうした「死をめぐるビジネス」に密着。

「タダ同然のドライアイスで1日1万円、
つかいまわしの祭壇で100万円取られるのはなぜ?」

と、平均231万円も使われているという葬儀のカラクリに迫るほか、遺体を修復し、保存処理を行う「エンバーミング」、腐乱死体が出た部屋の清掃・消臭を請け負う「死者の引っ越し」サービスなど、リアル「おくりびと」の姿を紹介している。

   著者の窪田さんは、新潟の少女監禁事件をテーマにした『14階段ー検証新潟少女9年2カ月監禁事件ー』で05年に小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞した新進気鋭のノンフィクションライター。葬儀業界の取材は足かけ5年にも及ぶという。

   全220ページで価格は720円。

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