水彩画、油絵、CG・・・消えていく線引き
絵本「ぼくらのオペラ」の表紙につかわれた絵
寺門さんの作風も改めて変化していくのかもしれない。作品を拝見しながら、これからのグラフィック表現というのは描くという行動についての道具にコンピューターを当然のように加えていくのだろう。どこまでが水彩画、どれが油絵、どれがCGという線引きはきっと消えていくのだろうと思う。その時には自分がどうこだわるのか、どうこだわらないかという手法への考え方がその人の作品を大きく変えていくのだろう。
寺門さんの常設の展示会場「寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE」でも別の展覧会をしている。「テラカド・ジャポネスクー宝船が行く」。こちらも、見晴らしのいい場所でゆったりとした気分にひたらせてくれる展覧会だ。どちらも表参道。ふたつのギャラリーをハシゴするもの面白い。
坂井直樹