デジタルと水彩画の出会い 「変化」「再生」された寺門作品

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水彩画、油絵、CG・・・消えていく線引き

絵本「ぼくらのオペラ」の表紙につかわれた絵
絵本「ぼくらのオペラ」の表紙につかわれた絵

   寺門さんの作風も改めて変化していくのかもしれない。作品を拝見しながら、これからのグラフィック表現というのは描くという行動についての道具にコンピューターを当然のように加えていくのだろう。どこまでが水彩画、どれが油絵、どれがCGという線引きはきっと消えていくのだろうと思う。その時には自分がどうこだわるのか、どうこだわらないかという手法への考え方がその人の作品を大きく変えていくのだろう。

   寺門さんの常設の展示会場「寺門孝之ミュージァム@表参道LEMONTREE」でも別の展覧会をしている。「テラカド・ジャポネスクー宝船が行く」。こちらも、見晴らしのいい場所でゆったりとした気分にひたらせてくれる展覧会だ。どちらも表参道。ふたつのギャラリーをハシゴするもの面白い。

坂井直樹




◆坂井 直樹 プロフィル

坂井直樹氏
ウォーターデザインスコープ代表/コンセプター。慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科教授。1947年京都市出身。京都市芸術大学デザイン科入学後、渡米。サンフランシスコでTattoo Companyを設立。ヒッピー達とTattooT-shirtを売り、大当たりする。帰国後、ウォータースタジオを設立し、日産「Be-1」「PAO」のヒット商品を世に送りだし、フューチャーレトロブームを創出した。2004年デザイン会社、ウォーターデザインスコープ社を設立し、ケイタイを初めとした数々のプロダクトを手がける。現在auの外部デザイン・ディレクター。07年9月、新メディアサイト「emo-TV」を立ち上げる。同年12月には、日常の出来事をきっかけにデザインの思想やビジネスコンセプトを書きつづった「デザインの深読み」(トランスワールドジャパン刊)を著した。

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