「スワロフスキー」という言葉、この数年、特にテレビなどでよく耳にしている。ただ、なんとなく「クリスタル」なんだろうと認識してはいても、詳しく知らない人は多いのではないだろうか。今回はその「スワロフスキー」の正体に迫ってみたい。
1895年創業のクリスタルブランド
「MOON CHROME USB メモリー」
「スワロフスキー」は、1895年に創業された、年間200億個以上のクリスタル・ジュエリー・ストーンを製造販売するオーストリアのクリスタルブランドだ。「ダニエル・スワロフスキーI世」により創業され、社名の「スワロフスキー」は、ここからとったという。ヴェルサイユ宮殿のシャンデリアパーツも手がけているといえば、その信頼性は言うまでもない。
同社の製品は、独自のカット技法が精巧に施されているのに加え、通常のクリスタルガラスに比べ酸化鉛の含有量比が多い(通常のクリスタルは24%だが、スワロフスキーは最低でも32%)ため、光の反射加減により虹色に見え、きれいな輝きを放つのだそうだ。
製造販売しているアイテムは、ジュエリーのほかに、バッグや腕時計、ベルト、双眼鏡など幅広いが、ここでは気になったものをいくつか紹介してみる。
まずは、精密にカッティングされたクリスタルと磨き上げられたステンレス製ボディのUSBメモリー「MOON CHROME USB メモリー」だ。USBの機能だけではなく付属のチェーンを付ければネックレスとして使え、スワロフスキーファンのみならず、働く女性からも注目を集めている。
容量は2GBで、大切な書類の保管にも理想的だ。写真なら2000枚、楽曲なら500曲を保存可能。価格は3万5700円。
スワロフスキー入りのコンタクトレンズまで
「GISELEネックレス」
2つ目はバッグ。結婚式や二次会などのパーティシーンに使えそうな「POWERクラッチバッグ」は、手に持つ以外に肩にも掛けられるエレガントなタイプ。
バック全体にスワロフスキーが施されており、またスネークのようなチェーンには、ロジウムが鍍金加工されているので、バック全体がキラキラと光り輝き、優美な女性らしさを表現している。コンパクトサイズだが必需品はしっかりと入るスグレものだ。
価格は13万6500円。
最後は、花を咲かせる前のつぼみを表現したという2009春夏のコレクションの「GISELEネックレス」。さまざまな形やサイズのクリスタルストーン(レインボーカラー)が特徴的で、Y字シェープのデザインが胸元を印象的に輝かせる。誕生日などの女性へのプレゼントに喜ばれるだろう。
価格は2万9400円。2009年2月上旬に発売。
もっとも、最近では、自慢のクリスタルが各社のさまざまな商品の中で使用されるケースも目立っている。指輪やネックレスで「スワロフスキー」社のクリスタル使用は定番になりつつあるが、その他にも携帯ストラップ、ネクタイリング、デコ電用のアクセサリー、置き時計、コンタクトレンズ…と、活躍の場は広がるばかり。記憶に新しいディズニーやハローキティ、モデルの山田優さんなどとのコラボレーションも「スワロフスキー」の新たな魅力の創造につながっているようだ。