イタズラの場面を想像――それが仕事のモチベーション
初公開?製作中の「コレジャナイロボ」
――お2人からしたらいまの子どもの遊びをつまらないと思うのでは? ニンテンドーDS・PSPといったバーチャルなゲームが多いので
武笠 いや。いまでも子供は(ゲーム以外にも)勝手な遊びをしているのではないでしょうか。僕ら大人が知らないだけで。とりわけ、僕らの発信する商品は、ルールを自分たちで作って遊んでほしいなという願いがあります。
いま、新商品の「いたずらグッズ」を企画中ですが、このおもちゃでも友達にイタズラしてみようぜとか、お母さんに試してみようとかわくわくしながら遊んでほしい。そんな場面を想像すると仕事のモチベーションにもなりますね。
――今後はどんな商品を作りたいか?
坂本 やはり、コミュニケーションを意識した商品を作りたい。その遊びが面白い、面白くないとかではなくて。コミュニケーション自体が希薄になっているような気もするからです。
子どもには、いちばんリスクのない時代に無茶やって、いろいろやってほしいな、と思う。反対に大人には、自分で狭めた遊びをしないでほしいという気持ちがある。それこそ、子供のころバカみたいに遊んでいたわけだから、そんな気持ちを思い出してほしいと思う。
子供の頃に観たアニメや特撮番組の中には心に残った主題歌、エンディングテーマがきっとあるはず――コンピレーションアルバム「ザリガニミュージックアワード」
そんな2人が選曲したアニメソングのコンピレーションアルバム「ザリガニミュージックアワード」が2008年12月17日、コロムビアミュージックから発売される。アニソンの巨匠、水木一郎さんが熱唱したコレジャナイロボのテーマ「IT IS NOT THIS!コレジャナイロボ!」や「コレジャナイ音頭」も収録。武笠さんいわく「自分が知らない曲が入っていても、昔こんな番組あったなー、などと皆で盛り上がってもらえたらうれしい」とのこと。3枚組。全52曲を収録した。価格は4200円。販売元:コロムビアミュージックエンタテインメント。
【プロフィル】
武笠太郎
1973年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。ザリガニワークスの工作担当。(有)ザリガニワークスの代表取締役をつとめる傍ら、玩具を中心にした作品作りでプランナー&ディレクターとしても活動中。趣味はホームセンター散策。
坂本嘉種
1969年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。ザリガニワークスのデザイン担当。ほか、グラフィックデザインを中心に、個人名義によりイラストレーターもこなしている。