プラモデルを壊れるまで遊び尽くした子ども時代
(※)「自爆ボタン」:ザリガニワークスのオリジナル商品。貼るだけで緊張感が漂うインテリアアクセサリー。誰かが押そうとしたら、「危ないっ!!」と叫んだりして遊ぶと盛り上がるそうだ・・・
――お2人にとっておもちゃとは何か?
武笠 最近のおもちゃは、ある番組の特定のキャラクターということが多いと思うんです。キャラクター=おもちゃみたいなところもあるでしょう。ですが、僕らはコミュニケーションツールとしてのおもちゃというように考えています。
特定のキャラクターを知らなければ「私には関係ない」「知らない」となってしまうのが嫌で。別に知らなくても、これで一緒に遊ぼうよって思う。うちで作っている「自爆ボタン」(※写真を参照)にしても、特定の番組を意識しているわけではなくて、「こんなのあったじゃん」という感じで、いろんな人が盛り上がってくれるとうれしい。
坂本 子ども時代の遊び方と今のモノ作り(=おもちゃ作り)とは無関係ではないと思う。自分たちで遊びって作ってたよね――という思いがあるので。ああして、こうして遊びましょう……なんていう(決まった遊び方)の環境で育ってはいませんし。
――実際、子供時代はどんな遊び方をしたか?
武笠 ロボットのプラモデルを組み立てて、学校の非常階段の3階くらいの高さから投げる遊びをしていました(爆笑)。下にいる5~6人友達がいて、それぞれプラモを構えてスタンバイする。で、落ちてきたプラモめがけて自分のプラモを投げるんです(笑)。
うまい具合に「ガシャン」とあたったら爆笑です! なかなか当たるものではないので、派手に壊れるのが面白いんです。アニメの爆破シーンみたいに。
――でも、当時、プラモデルは高価だったのでは?
武笠 当時300円ぐらいでしたかね。ただ、プラモデルを直してまた別の遊び方をしたし、もう壊れてしまって修復不可能になったら、爆竹を仕込んで爆発させたり、燃やしたり、溶かしたり……いろんな遊びをしました。