「どうせやるなら、しょうゆぐらいやらなくては」
どうして、こんな飲み物を作ったのだろう? J-CASTモノウォッチ記者が、この商品の発案者に――すなわち、チェリオの菅春貴社長に開発の経緯をきいた。
――なぜ、このような商品作ったのでしょうか?
菅社長 チェリオではこれまで、見かけはオレンジ色だけど、中身はグレープジュースという「なんちゃって」シリーズを売り出してきました。3回くらい似た商品を出してそれなりに面白いものでしたが、また同じネタでやるのはマンネリかな、と。そこで、思いついたのが「しょうゆ」です。
――なぜ、「しょうゆ」を?
菅社長 どうせやるなら、しょうゆぐらいやらなくては、と思いました(笑)。今年の正月ぐらいに思いついたのですが、営業会議で提案したところ、社員からは「売れませんよ」と言われてしまって(笑)。
ところが、秋口、冬向けの新商品として、ためしにやってみようということになりました。色を黒くしたオレンジジュースを作り、ペットボトルも丁度いいものが見つかって商品が完成しました。モノができると営業の社員たちも一転、コレ面白いんじゃないかって、がんばってくれました(笑)。
――「なんちゃってオレンジ」の狙いは?
菅社長 ジュースとしても、いろいろな商品が出ているので、インパクトのあるものがほしかった。ただ、しょうゆを誤って飲んでしまうという事故があるといけないので、注意書きを増やして工夫しました。
――お客さんの反響も楽しみなのでは?
菅社長 あるお店では、1日に120本も売り上げたという話を聞いています。まさか、と思った人が多かったのではないでしょうか。また、お店の冷蔵庫に「しょうゆ」が並んでいるのには、びっくりしたのでしょうね。
――次は何か新商品を考えていますか?
菅社長 次は何やるんだという話はあります。ですが、ひとまず担当者と話して反響を整理した上で、今後どういったものを作りたいのかを相談したい。でも、「しょうゆ」を超えられるインパクトのあるものは難しいな、という気持ちもあるのですが……。
宣伝担当者の話では、菅社長はいつも面白いことを考えているユニークで魅力的な人らしい。この次はどんな商品が並ぶのか、期待したい。