モレスキン「シティノートブック」で 東京と京都がようやく「国際都市」に

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

マティスにヘミングウェイ、ピカソも使っていた

青山学院周辺の地図。デザインもオシャレだ

   モレスキンの手帳を僕のスタッフがよく持っているのには簡単な理由がある。モレスキンの持つ歴史を彼らは携帯していたいのだ。マティスが使った、ゴッホが使った、ヘミングウェイが使った、ピカソが使った。そしてその先にある伝説も知っている。モレスキンを持つということはモレスキンの伝説を持つということなのだ。もし身の回りにモレスキンを持っている人がいたら聞いてみるといい。たいてい物語を知っている。

   シティノートブックはヨーロッパの24都市、北米の12都市に続き、この秋にアジアの4都市、東京、京都、香港、北京が加わった。もちろん旅行に便利なように作られたシティノートブックである。しかし、自分の住む街でこれを使うのもひとつの楽しみ方だ。

   東京で暮らしている、様々な分野で活躍する50人が自分なりに使ってみた「使用後のシティノートブック」が都内の様々な場所で今、展示されている。「MY OASIS IN TOKYO EXHIBITION 2008」という統一タイトルだ。近くで見つけたら、軽い気持ちで覗いてみるといいかもしれない。人の手帳を覗く機会というのは実はあまりない。これがけっこう面白い。

坂井直樹




◆坂井 直樹 プロフィル

坂井直樹氏
ウォーターデザインスコープ代表/コンセプター。慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科教授。1947年京都市出身。京都市芸術大学デザイン科入学後、渡米。サンフランシスコでTattoo Companyを設立。ヒッピー達とTattooT-shirtを売り、大当たりする。帰国後、ウォータースタジオを設立し、日産「Be-1」「PAO」のヒット商品を世に送りだし、フューチャーレトロブームを創出した。2004年デザイン会社、ウォーターデザインスコープ社を設立し、ケイタイを初めとした数々のプロダクトを手がける。現在auの外部デザイン・ディレクター。07年9月、新メディアサイト「emo-TV」を立ち上げる。同年12月には、日常の出来事をきっかけにデザインの思想やビジネスコンセプトを書きつづった「デザインの深読み」(トランスワールドジャパン刊)を著した。

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