2008年夏、歴史の街・京都にオープンした戦国時代関連商品の専門店「戦国魂(せんごくだま) 京町屋本陣」が、オープンから3か月ほどたち、観光客を中心に人気を高めている。市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」から徒歩5分、二条城と御所のちょうど間にあるこのお店がなかなかユニークなものを売っていて…。
戦国時代をモチーフにした「新商品」
「戦国魂」は戦国時代専門家による有志団体で、歴史イベントのコンサルティングやネットでのグッズ販売などを行っており、「京町屋本陣」はその実店舗。店名から、戦国時代の骨董品的なものを販売しているのかと思いきや、ちょっと違った。落ち着いた雰囲気の店内に置かれているのは、「戦国時代」をモチーフにした新商品だ。
たとえば、全55の武将の家紋が彫ってある「京竹ストラップ」(1575円)。京都伝統の竹細工の技術を使って手作りで仕上げられているもので、戦国という時代がかもしだすロマンだけでなく、デザインそのものが"格好いい"と受け入れられている。実は、この商品が一番の売れ筋で、年配層よりも若い世代が注目しているらしい。店側もストラップというアイテムにはまだまだ魅力を感じているようで、今後は甲冑職人の手作りによる「甲冑ストラップ」などの販売を企画しているという。
また、「石田三成 出世飴」(399円)なんていうものもある。豊臣秀吉が量・熱さの違う3杯のお茶を出した三成の気配りに感心し、側に置くようになったという逸話に由来したお菓子だ。お茶にちなんでか、抹茶味になっている飴には三成の旗印がしるされている。作は尾張国(この店では当時の呼び方でいう)の飴職人の手作りというから、そのこだわりには敬服するばかりだ。