Vista見切ったマイクロソフト 「Windows 7」の前倒しで挽回狙う

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グーグルとクラウドの影がちらつくなかで

   では「7」はどんなOSになるのか。バルマー氏は、Vistaとの互換性を持つが、マイナー・バージョンアップと呼ぶには手がかかりすぎているとし、「『7』はVistaだ。ただし、より良いVistaだ」などと雲をつかむような説明をする。

   ネット上には、「7」が成功するにはすべてVistaと正反対のことをやればいい、と勧めるブログもあるが、まんざら笑い話でもない。開発筋の話では、Vistaでユーザーからの不満が多かった起動時間の短縮や動作の軽さを最重要課題として取り組んでいるという。

   「7」は15秒ほどで起動するとの噂もある。ただ、スピードアップはVistaも含めて、Windowsがつねに取り組んできた永遠の課題でもある。どこまで改善できるのか、眉に唾しておくべきだろう。

   パソコンの司令塔にして支配者として長年君臨してきたマイクロソフトも、ネット上ではグーグルに覇権を取られて苦戦中。しかも時代は「クラウド」(ほとんど「ネット」の言い換え語として使われている)が合い言葉で、マイクロソフト自身もクラウドベースのOSに乗り出すと発表したばかりである。

   グーグルやクラウドの影がちらつくなかで、前作の挽回が求められる「7」。マイクロソフトOSの真価が問われることになりそうだ。

虎古田・純

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