「ネットの即時性が魅力」
元『LEON』編集長・岸田一郎氏に聞く

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「読者に対しての影響力が一番の醍醐味」

『KISHIDA DAYS』では、岸田さんの見立てたラグジュアリー商品を随時紹介中。会員は、様々なイベントに招待されることも
KISHIDA DAYS』では岸田さんの見立てた、イチオシのラグジュアリー商品を随時紹介。会員向けに、様々なイベントに招待されるプレゼントも用意している

――『KISHIDA DAYS』の特徴は、なんといっても、岸田さんが自ら紹介するところでしょうね

岸田 ラグジュアリー商品の場合、商品のいい悪いだけで判断できないものなんです。どれがカッコいいのか。これはロジックではないんです。誰かの感性なわけですよ。じゃあいったい誰の感性なのか。不遜ながら『これは岸田の見立てですよ』と言ってしまったほうが明快だと思ったんです。

――では、岸田さんが選ぶ商品には、基準のようなものはありますか?

岸田 基準というよりは、有効なお金の使い方の指南役ということです。そうすれば、業界の活性化にもなりますね。ラグジュアリー商品は、実のところ、放っておいたら『別に買わなくてもいいや』となってしまうものです。メディアによってわくわくさせられて、『買っちゃおう』『どうしても欲しい、買い換えてしまおうかな』というようになればいいなと思います。

――仕事をしていて「面白い」と感じるときはどんな時ですか?

岸田 読者に対しての影響力というのが一番の醍醐味なんです。流行語を作るとか、人が動くとか、ものが売れるとかね。それに加えて、伝達手段が新しくなったので、そこが面白い。今まで『紙』だったものがより簡便な『ネット』に変わってきた。おそらく、今後、ラグジュアリーブランドと一緒にいろんな仕掛けをしていくでしょうね。

――今後の『KISHIDA DAYS』の展開は?

岸田 ただ商品の紹介をするのではなく、リコメンド(=提案)をしていきたい。商品の紹介だけならば、すでにネットの世界にもあるわけですよ。数ある商品の中から、『これが、こういう理由で、あなたにはいいですよ』と。そういう発信をしたいと思っています。
   また、商品紹介のさわりだけを『KISHIDA DAYS』でやって、詳細は各ブランドのホームページへ誘導するということもできるでしょう。そうすれば、ラグジュアリーブランドのホームページも活性化していくと思いますが、まだまだ勉強は必要。将来的にはECサイトを、なんてことも考えているんですが、ね。

【岸田一郎プロフィール】
1951年、大阪府出身。『Begin』『CarEX』『Men’sEx』『時計Begin』などの創刊編集長を経て、2001年9月、“ちょい不良(ワル)オヤジ”で一世を風靡した『LEON』を創刊、ヒット作に育てた。2004年には女性誌『NIKITA』を創刊。“ちょいモテ、オヤジ”は2005年流行語大賞を受賞。2006年、雑誌とwebを融合した複合メディア『ZINO』『@ZINO』を創刊。2008年9月、『KISHIDA DAYS』を立ち上げた。

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