子供から老人まで対等に楽しめるのが魅力
競技用のけん玉…結構、フツー??
一体、けん玉の何が夢中にさせるのか? この日、最も多くのメダルを獲得したのは慶応義塾大学の秋元悟さんだ。秋元さんの段位は「6段」。指導員の資格も持つ日本でもトップクラスのけん玉選手で、児童館や幼稚園などにけん玉を教えに行くこともあるという。
そんな、秋元さんは、けん玉の「魅力」について、
「子供から大人まで対等に遊べること。基本はやっぱり楽しんで遊ぶことですね」
と、サラリ。どんなスポーツでも競技となると楽しさを忘れてしまいがちなもの。遊びから生まれた「スポーツ・けん玉」ならではの魅力なのかもしれない。
秋元さんが本格的にけん玉を始めたのは大学に入ってから。そこから、ほとんど独学で腕を磨いてきたそうだ。
「インターネットで検索をかけると色々なサイトがあるんですよ。始めは技なんてほとんど知らなかったんですけど、それを見ながら練習を続けました。テレビを見ながらの時間も含めると1日3時間ほど練習しているでしょうか。もう生活の一部ですね」
けん玉は全国各地で売っているが、競技で使えるのは日本けん玉協会が認定したものだけ。大手量販店やネット通販で1000円前後で購入できるそうだ。
なお、プレーヤーたちの名誉のために記すが、大会によっては200~800人の選手が出場することもあるのだとか。