これ以上速くなっても、と冷めた声も聞くが…
さて、ここまで問題点を挙げてきたが、このサービスの一番の課題はマジョリティ・ユーザーにどうアピールするか、なのかもしれない。筆者の周りでは「ADSLから光ファイバーに変えたけど違いがわからない」「もうネットの速度は必要十分。ギガだから何なの!?」と冷ややかな意見が多く、あまり関心が見られなかった。
それでも、インターネット回線進化の先には、まだ多くの可能性がありそうだと筆者は思う。今までのブロードバンドにしても、懐疑論が多く聞かれたが、結果的に音楽や動画サービスを花開かせてきた。ギガ級、それ以上の接続速度が、新たに何も産まないとは言い切れないだろう。もっとも、それがいつなのかはわからないし、ユーザーとしては現実にそのときが来たら乗り換えればいいだけの話であるが――。
虎古田・純