2008年8月末、東武百貨店池袋店7Fに都内最大の百貨店内サンリオコーナー「サンリオメルヘンギャラリー」がオープンし、にぎわいを見せている。期間限定ではない「常設型」のこの施設、ユニークなのは子どもだけでなく、大人、それも外国人客が多いことだ。
海外でも「キティ」は大人気
キティちゃんたちが「気球」に乗っているオブジェ
こちらは白鳥。目の前に立つと結構大きいのだ
売り場面積61坪(約200メートル)。子ども用品や書店などが並ぶフロアの一角に、想像を超えたきらびやかなスペースがあった。サンリオが、従来の子ども向け売り場をリニューアルたもの。サンリオ商品の売り場面積としては、東京・銀座にある「西銀座ギフトゲート」のほうが若干広いようだが、百貨店内に限っては都内最大だという。
コーナーというより、ちょっとした「テーマパーク」という趣きだ。天空の宮殿をイメージし、メルヘンの世界を表現した売り場には、気球に乗った人気キャラクター「ハローキティ」「シナモロール」と、2羽の白鳥のオブジェが設置されていて、多くの来場者が記念写真を撮っている。
カメラを構えた彼らの中には、明らかに観光客と分かる外国人の姿があった。店内も同様で、外国人のグループが子どものような表情で商品を手に取っている。
確かに、「ハローキティ」は今や無数の商品にコラボレーション参加し、人気になっているとは聞いていたが、海外、それも「ミッキー」が身近な存在なはずの観光客からも、どうして大きな関心を持たれているのだろうか。サンリオの広報課に尋ねてみた。
「サンリオの海外展開はアメリカやドイツを皮切りに30数年まえから始まっていますので、アメリカだけでなくヨーロッパの方々にも、子どもから大人までハローキティは身近に感じていただけているのではないでしょうか。以降も、南米や中国、近年ではインドやロシア、中国といった国でもライセンス商品などを展開しています」
池袋がターミナル駅という利便性もあるが、「ハローキティ」の"国際的認知度"を聞けば、ギャラリーに外国人が多いのも納得できる。