「トイレ」を通じて東ティモールを支援
また、家庭紙メーカーの王子ネピアは、東南アジアの小国・東ティモールのトイレ環境を改善する「nepia 千のトイレプロジェクト」を展開中だ。10月31日までのキャンペーン期間にティッシュやトイレットロールの売上げの一部をユニセフに寄付。東ティモールの、1000の家庭用トイレと15の学校で男女別のトイレの建設や修復、衛生習慣の普及と定着のための活動を支援する。
2002年に独立したアジアで一番若い国、東ティモールの小学校では、多くの児童がいるのにトイレが圧倒的に不足している。しかも手洗い場などの給水設備も無い場合が多い。故障しても修理方法がわからないため、そのまま放置されていたり、給水タンクや井戸は独立前後の不安定な情勢の中、破壊されたままだったりする。
ユニセフの調査によると、農村部人口の77%がトイレを利用できない状態で、61%の学校がトイレと給水設備の改善が必要とされた。不衛生だと、下痢やマラリアに苦しむ子どもも出てくる。5歳未満児の死亡率は出生1,000人あたり130人に及び、アジアの中で子どもの生存が厳しい国のひとつだ。(ユニセフ東ティモール事務所調べ)このような背景のもと、「nepia 千のトイレプロジェクト」に対するユニセフや現地の期待が高まっている。