「東京の一日」鮮やかに表現 オニツカタイガー「光る靴」

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

東京の姿とそれを生んだ戦後のイメージが「靴」に結晶

エレクトリック・タイガー・ランドをテーマにしたグラフィックを施したモデルの黒(Electric Black/Black)
"エレクトリック・タイガー・ランド"をテーマにしたグラフィックを施したモデルの黒(Electric Black/Black)

ネオンが浮かび上がった状態
ネオンが浮かび上がった状態

   今年になって、オニツカタイガーはまず「Made of JAPAN」という言葉でブランドの今年の方向性を見定めた。そもそも今のオニツカタイガー自体、アシックスが自らの原点を見直すことで新たな価値を見いだそうと始まったブランドだ。伝統柄を用いたり、さらには西陣織りをアッパーに使ったり、とオニツカタイガーを生んだ日本を見つめる作業へと自然につながる。

   そして「エレクトリック タイガーランド」では現代日本に視線を向けてみた。東京の姿とそれを生んだ戦後のイメージがひとつになってこの靴に結晶した。こだわりはさらに深く、この靴のベースには1972年の札幌冬季オリンピック大会で日本選手団がトレーニングや入場に使ったデレゲーションシューズを採用しているという。こだわって、こだわって、これでもかとオニツカタイガーのDNAが注ぎ込まれている。

   コンセプトから商品になる時に、コンセプトとはまったく違う要素が組み込まれていくことが多い。このコンセプトビジュアルと結果としての靴を見るとそこにまっすぐにつながるものを感じる。真剣に考え抜いたことが伝わってくる。

坂井直樹




◆坂井 直樹 プロフィール

坂井直樹氏
ウォーターデザインスコープ代表/コンセプター。1947年京都市出身。京都市芸術大学デザイン科入学後、渡米。サンフランシスコでTattoo Companyを設立。ヒッピー達とTattooT-shirtを売り、大当たりする。帰国後、ウォータースタジオを設立し、日産「Be-1」「PAO」のヒット商品を世に送りだし、フューチャーレトロブームを創出した。2004年デザイン会社、ウォーターデザインスコープ社を設立し、ケイタイを初めとした数々のプロダクトを手がける。現在auの外部デザイン・ディレクター。07年9月、新メディアサイト「emo-TV」を立ち上げる。同年12月には、日常の出来事をきっかけにデザインの思想やビジネスコンセプトを書きつづった「デザインの深読み」(トランスワールドジャパン刊)を著した。

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