北海道で「高級外車レンタカー」が普及しない理由
普段乗れないような高級外車も運転することができる(車は「ランボルギーニ ガヤルド」)
しかし、沖縄に限らずとも、ドライブに向いていてレンタカーの需要も高い観光地はたくさんあるはず。そんな中でなぜ沖縄という土地が選ばれたのか。
「たとえば北海道では、積雪などの関係で年間の1/3ぐらいは安全なドライブが困難なのです」
と、レクリスの担当者は話す。つまり、気候の影響などを考えると沖縄に落ち着くのだという。一方、Z開発の見方は少し異なる。
「レンタカー車両の購入代金を、レンタカー代だけで回収するのは困難です。必然的に中古車として販売するときの利益を考えなくてはならない。無論、その場合は走行距離の少ない方が有利になります」
とした上で、
「沖縄では、どんなに頑張って走っても1日300kmぐらいしか走れない。もし、北海道や本土などで同じサービスをすれば走行距離が莫大になってしまい、リセールバリューが下がってしまうでしょうね」
と説明する。
規模を拡大させつつある沖縄の高級外車レンタカーサービス。今後も沖縄ではこうしたサービスが拡大していくだろうと、両社ともに予想している。レクリス自身、「石垣島、宮古島でのサービス体制を準備中です」というように、高級外車のレンタカーサービスはまだまだ拡大していきそうだ。私たちの旅を「特別なもの」にするための選択肢は、これからも増えていくのだろう。