「富裕層が納得できるレンタカーサービスを」
それにしても、なぜ「沖縄で高級外車のレンタカー」なのだろう? この点について、レクリスとZ開発の担当者は次のように語る。
「沖縄を訪れる旅行客の交通手段の95%超はレンタカー。それでも富裕層が納得できるような商品はなかったので」(レクリスリゾート)
「沖縄ではほとんどの観光客がレンタカーを利用するが、一般的なレンタカーでは飽き足らない客にむけて、選択肢を増やすために」(Z開発)
沖縄では鉄道網が空港と市街地を結ぶモノレールぐらいしかなく、公共交通手段といえばバスやタクシーということになる。そこで、観光客の大半はレンタカーに頼らざるを得ないという実情が高級外車レンタカーというビジネスを生み出したのだという。
富裕層を相手に始めたレンタカーサービスだが、実際に利用する客層は必ずしも富裕層に限られないようだ。「客層はバラバラですね」とレクリスの担当者は言い、Z開発も「意外にも20代~30代が主要な客層」と答える。特にZ開発では40~50代といった世代をターゲットに設定していたため、20代が多いというのは予想外の反応だった。