やわらかくて肌触りが良い「伊勢木綿」
伊勢木綿の名で知られる、三重県の臼井織布の木綿の風呂敷は、やわらかくて肌触りが良く、使い込むほど味が出ます。
伊勢で木綿産業が盛んになった江戸時代、紺屋として始まった臼井織布。いまでも、化学薬品を使わず糸を精練し、藍や栗皮などの染料で染め、澱粉糊で糊付けし、織機で織り上げるまで、一貫して自社で行なっています。
反物の幅は鯨尺の1尺(約39センチ)ですが、これを接ぎ合わせることで、かえって丈夫な風呂敷になります。
3枚接ぎの風呂敷では、羽根布団が1枚、一反風呂敷(約200センチ角)なら敷蒲団2枚を包むことができます。木綿の風呂敷で包めば布団は蒸れにくく、汚れや日焼けの心配もありません。
*『住む。』12号「働く布」では風呂敷を始め木綿や麻の1枚布について、『住む。』16号「布団屋さんに教わる、寝心地の決め手」では、布団を風呂敷に包んで仕舞う方法を、それぞれ紹介しています。
「住む。」編集部