社会性の欠如を感じさせる「ギーク集団」
斬新な技術を追求し、ユーザーに驚きを提供するグーグルという企業は、社会性の欠如を感じさせるギーク的な側面もつねに見せてきた。その点は昔から良くも悪くも変わっていず、筆者の考えでは、問題はあるが「有害」のだいぶん手前の段階のように思える。誰しも完璧ではないのだ。
しかし、放っておけば、この集団は見境なく暴走し、個人のプライバシーとそれを重視する社会にとって、極めて危険なマッドサイエンティストとなる(いやすでになっている!?)のではないか――と警鐘を鳴らす人たちもある。
グーグルは危険なのか、今後どうなっていくのか、筆者ごときにはさっぱり予測がつかない。ただし、少なくとも、目を離さないほうがよさそうだ。ただ今もっとも議論を呼ぶStreet Viewよりも、さらに革新的で便利で、プライバシーとの兼ね合いが問われるサービスを、近い将来、彼らが社会に突きつけてくることは、さもありそうなことである。
虎古田・純