渋谷に行ったらのぞいてみよう 「Francfranc」旗艦店オープン

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   2008年7月18日、渋谷の真ん中にFrancfranc(フランフラン)が初めての旗艦店「SHIBUYA Francfranc」をオープンする。4フロアを占めるこの店舗では、他にない工夫をし続けるそうだ。オープン直前の忙しい中、この店の中を案内してもらった。

最大の特徴はさまざまな分野とのコラボレーション

渋谷にオープンする旗艦店「SHIBUYA Francfranc」
渋谷にオープンする旗艦店「SHIBUYA Francfranc」

   店内の様々なサインも気が利いている。どのフロアにどんなものが売られているのかもピクトグラムでわかりやすく案内されている。社内のデザイナーがすべてのサインをデザインしたのだそうだ。このように細部に手が入っていると空間に統一感が生まれる。

   この店の最大の取組みは様々な分野とのコラボレーション。他の分野の物作りの発想を取り入れていこうという試みだ。そう言えば、丁度いいタイミングでドコモからFrancfrancケータイと名付けられた「N706i」が登場している。

   店内でまず目につくのがセレクトショップ「FREE'S SHOP」とのファッションのコラボレーション。「LOVE FOR PEACE」の文字で埋め尽くされたインテリアや雑貨が、その一角を普通のFrancfrancから違ったものにしている。ただ相手の名前をもらった、というのではなく物作りをきちんとしているのがわかる。

103店目にして初めての旗艦店

「SHIBUYA Francfranc」1階
「SHIBUYA Francfranc」1階

   店内の至るところに緑があしらわれている。これは青山フラワーマーケットのジャングル・コレクションの協力によるものだそうだ。そして3階には暮らしの中にもっとグリーンを取り入れてみようという試みをコラボレーション。本物の芝生が生えているテーブル。天上から下がっている観葉植物。マグカップだけど鉢植え。ジャングル・コレクション側も真剣でない限り、こんなに手間のかかる工夫はしない。そういう真剣さを感じる。

   さらに地下1階には、インテリアとカフェのコラボレーションとしてペリエによるカフェ、インテリアとステーショナリーのコラボレーションとしてSCOSの店が入る。SCOSはヨーロッパからの輸入ステーショナリーの店で、その選択のユニークさで知られる。ちなみにSCOSには様々なキャラクターがいるのだが、今回、この店のための新キャラクターが作られたそうだ。ただ店を出しましょう、ではないのだ。

   今回、新店舗を出すということと並行して、これだけのことを仕上げてきた努力と成果は素晴らしいと思う。最近、コラボレーションを安易に行うケースがまま見受けられる。たいていの場合、特定のブランドの力を借りるだけだったりする。こうして本当にコラボレーションが行われ、双方が真剣に取り組んだことがわかるものがなかなかないのが実情ではないだろうか。これからも次々とコラボレーションを仕掛けていくというから、これから先も楽しみだ。

   今回、改めて驚いたのが店舗数。国内103店。103店目にして初の旗艦店なのだ。渋谷に来る用事があったら、一度覗いてみてください。いろいろと発見があると思います。

坂井直樹




◆坂井 直樹 プロフィール

坂井直樹氏
ウォーターデザインスコープ代表/コンセプター。1947年京都市出身。京都市芸術大学デザイン科入学後、渡米。サンフランシスコでTattoo Companyを設立。ヒッピー達とTattooT-shirtを売り、大当たりする。帰国後、ウォータースタジオを設立し、日産「Be-1」「PAO」のヒット商品を世に送りだし、フューチャーレトロブームを創出した。2004年デザイン会社、ウォーターデザインスコープ社を設立し、ケイタイを初めとした数々のプロダクトを手がける。現在auの外部デザイン・ディレクター。07年9月、新メディアサイト「emo-TV」を立ち上げる。同年12月には、日常の出来事をきっかけにデザインの思想やビジネスコンセプトを書きつづった「デザインの深読み」(トランスワールドジャパン刊)を著した。

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