日本の「社食」から世界へ
「TABLE FOR TWO」は日本発の社会貢献運動だ
日本航空(JAL)は07年6月11日から20日まで、東京・品川の本社や、羽田や成田の空港にある整備工場や訓練所の社員食堂など11か所で、サラダの売上げ1食につき10円を寄付に回すキャンペーンを実施したところ、10日間で7万4000円が集まった。会社も同額を拠出。また社員の募金などを合わせて約20万円をTABLE FOR TWO事務局に寄付した。
2年目となる08年も6月9日からの10日間で実施(寄付金は現在集計中)。JAL広報部は
「10日間という期間ですが、社員の声が少しずつ大きくなっていって、運動が定着することを期待しています」
と話す。
TABLE FOR TWO事務局によると、08年4月に第1回目として、ウガンダやルワンダ、マラウィへ約15万食分を支援した。海外展開にも着手しており、この春には米国・ニューヨークに法人を設立。現在、企業の導入準備をすすめているところだ。
海外で「社食」というと、なじみが薄いように思うが、社食のある企業は案外多い。日本企業の工場のほか、グーグル本社やヤフー、アップルにオラクルといったIT企業にもあって、事務局の目はニューヨークばかりでなく、すでに全米に向いている。
TABLE FOR TWO事務局は、
「この運動を日本発の社会貢献活動として、国内外にもっと広めていきたい。社員食堂だけでなく、一般の人が参加できる仕組みもつくっていきたい」
と語っている。