「マイ箸」ちょっと待った! あえて「割り箸」という選択

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自分たちで間伐作業を行い、割り箸を販売する

   林野庁によると、割り箸は年間約258億膳、一人あたり平均約200膳も使われている(04年)。96%が中国やインドネシアからの輸入品で、シラカバやスギ、ヒノキなどでできた日本製は「高級」すぎて競争力を失った。北海道などの一部では間伐材の割り箸をつくっているが、流通するほどではない。

   那須塩原にある森林は4.8ヘクタール。この森の間伐材が、割り箸に利用できればよかったのだが、カラマツは不向きだった。カラマツの間伐材からは紙をつくっていて、07年秋にはA4版100万枚を決算報告用の3つ折りリーフレットなどに活用した。

   そこで、07年11月に琵琶湖の北西部にあたる滋賀県高島市くつきの森を「太陽生命の森林(もり)」とし、森林保護に取り組むことにした。自分たちの手で間伐作業を行い、間伐材でつくった割り箸を販売し、その売り上げを森に還す。

   森から北に走れば、塗り箸で有名な福井県小浜市がある。プロジェクトの旗振り役でもある長嶺部長は「間伐材を使って、割り箸だけでなく、塗り箸もつくれれば……」と前向きだ。2008年7月26日には、バスを仕立てて間伐作業に出かけることになっている。

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