今年はビーチサンダルをよく見かける。国際的なブランド「ハワイアナス」は台と鼻緒だけでなく、チャームがたくさん用意されている。自分のオリジナルを手軽に組み合わせることができるのが人気だ。葉山のビーチサンダル専門店「げんべい」では台10色、鼻緒10色の組み合せを自由に選べる。これに加え、このところ様々なところでコラボレーションをしている。
渋谷の街を眺めていてもすでにビーチサンダルの人がけっこういるのに驚く。まだ梅雨明けもしていないのだけれど。気軽だからビーサン、ではなく、おしゃれにビーサンと受け止められ方がすっと切り替わったようだ。
「腕時計で遊ぶ」の拡大バージョン
カラフルなウレタンの真ん中に腕時計がおさまっている
バラバラにすると、サンダルと時計、キーホルダーに
何か面白いビーチサンダルはないものかと物色していたわけではないが、スウォッチが早くも仕掛けてきていた。
ビーチサンダル付きのスウォッチ「サンデー・シューズ」。ウレタンの台をくり抜いて、その台をそのままパッケージに利用。真ん中にサンダル柄のベルトを付けたカラフルな腕時計。鼻緒には堂々と「SWATCH」と書かれている。これで値段は通常のスウォッチと変わらない。洒落た工夫だ。キーホルダーまでついていて、これでサンダルと腕時計とキーホルダーがおそろいになる。
高級機械式腕時計ばかりがこのところ話題になっているが、クウォーツにはこういう楽しい工夫の場が残されている。そこをスウォッチはこれからも広げていくのだろう。腕時計で遊ぶというところから拡大して、シーンを提示した遊びを見せていくのに違いない。
坂井直樹