一時はリストラの危機に……
公式写真集『ドアラ☆チック』も発売することになった
今でこそ人気急上昇のドアラだが、意外にも“苦労コアラ”だ。一時は、リストラの危機に見舞われたこともあった。
ドラゴンズの本拠地がナゴヤ球場からナゴヤドームに移転した1997年、竜をモチーフにした新キャラクター・シャオロンが登場。新マスコットの登場にドアラのポジションは苦しいものになってしまう。
だが、連続バク転への挑戦や人懐っこく選手に接する姿がファンの心をつかんだ。さらに、ドアラのコミカルな動きが「変な動きをする!」と注目され、2007年夏ごろから動画投稿サイトに頻繁に登場するようになった。
ドアラのよき理解者でもある中日ドラゴンズ広報の石黒哲男さんは「特に注目されたのはここ1年くらい」と話す。セ・パ交流戦が始まったことや、ドラゴンズが日本一になったことで露出が増えたことも要因の一つだが、「ドアラの努力です」とプッシュする。
『ドアラのひみつ』は、ドアラが質問に回答していくという構成のエッセイ集。人柄ならぬ“コアラ柄”のよくわかる、こんなQ&Aがあった。
「ドアラ、スレンダーな体ですね? どうやって鍛えたの?」
「ホーム球場が変わったときも相当しぼられました。
なんせ『鍛えないとドームに連れていかない』って言われるし。
捨てられたくないので、もう死ぬ気で頑張りました」
ちょっぴり悲哀のこもった、独特の雰囲気をもつコメント。ちなみに、性格は「マイナス思考」で、お腹は弱く、「いつもプレッシャーに負けてしまう」と自己紹介している。