1人1100万の「プライベートジェット旅行」
ゆとりある旅が人気の「三越プレミアムクルーザー」
「個室」で空の旅を楽しむのは快適だろうが、機内ではもっとリラックスしたい。そんな人には「プライベートジェット」をおすすめしたい。
JTBグループのロイヤルロード銀座は、高級ツアー「~プライベートジェットで巡る~ 紺碧のエーゲ海、トスカーナの村、パリの夜景を楽しむ10日間」を08年5月8日に発売した。ギリシャ、イタリア、フランスの3か国をプライベートジェットで周遊する旅行だ。
イタリアではフェラガモ・ファミリーが所有するヴィラを2人だけで貸し切って宿泊するなど、リッチな内容になっている。こちらの旅行代金は1人1120万円。夫婦で参加すると2240万円だ。
「現時点でまだお申し込みはありませんが、お問い合わせは数件いただいています。主に定年退職された60代から70代の方のご利用を見込んでいます」
とロイヤルロード銀座営業課長の谷宏司さんは話している。
海外旅行だけにとどまらず、国内旅行でも「セレブ化」が進んでいる。全日本空輸(ANA)が08年4月1日から国内線でスタートした「プレミアムクラス」は、従来の「スーパーシート プレミアム」よりも座席間隔を30%拡大して約127センチにした。
機内食を充実させたほか、シャンパンの提供も始めるなど機内サービスも拡充した。日本航空(JAL)も同様のサービスを展開している。
またバス旅行にも豪華ツアーが登場している。三越は08年4月1日から、オリジナルバス「三越プレミアムクルーザー」を利用する優雅なバス旅行を展開している。普通のバスは座席数が40席前後なのに対し、「三越プレミアムクルーザー」では10席まで減らして、ゆとりあるシート配列にした。
旅行代金は1泊2日の場合15万円前後とバスツアーとしては高額だが、現在設定している10コースは「7月の頭くらいまではほぼ満席」(日本橋三越)の状態。こちらもプライベートな空間と時間を大切にする60歳以上の世代に人気が高いようだ。