成田国際空港の開港30周年にあたる2008年5月20日、豪華な「スイートルーム」をもつ世界最大の旅客機「A380」が日本デビューする。国際線だけでなく、国内の飛行機やバスツアーも「セレブ化」が進行し、時間とお金に余裕のある団塊世代の注目を集めている。
ファーストクラスを上回る「スイート」
シンガポール航空の「スイート」 個室タイプになっている
世界最大の旅客機 エアバス A380
A380を日本で飛ばすのはシンガポール航空。5月20日から成田-シンガポール路線に投入し、日本発の路線としては初めてA380を定期運行する。
A380は、ボーイング社の「747」シリーズに対抗するために、エアバス社が開発した世界最大の旅客機。機体は総2階建て構造になっていて、全席をエコノミークラスにすると800人が同時に搭乗できるという。
話題になっている「スイート」は、ドアで仕切られた2畳ほどの個室タイプ。座席とは別にベッドもあり、就寝時には客席乗務員がベッドメイキングをしてくれる。室内には23インチのモニターもあり、映画などを見ながら7時間前後のフライトを快適に過ごせる。
シンガポール航空の広報担当者によれば
「A380の開発段階で、弊社のビジネスクラス・ファーストクラスをご利用いただいたことのあるお客様にヒアリングしたところ、プライベートな空間へのニーズが高かった」
ことからスイートの設定にいたったのだという。
スイートの正規運賃は往復82万3400円~85万1400円だが、「ここ数ヶ月はほぼ満席」。その半数くらいがプライベートな利用だそうだ。