ネットで儲けるための古いセオリー
「Yahoo!に売られたら退会」のスレッドには、「中国のネット検閲に協力するYahoo!をボイコットしよう」というカキコミも
そのことはヤフーが身をもって教えてくれている。ネットの「検索」から発展した巨大ポータルサイトは多種多様なサービスを備えることでユーザーのワン&オンリーな目的地となり、それは相乗効果と莫大な儲けを生むはずだった。
ネットの新進スターFacebookも、現状では収益は上がっていない。依存するところは、結局ネットの太古からあるセオリーだ。「多くのユーザーがいるのだから、いつかきっと儲かる方法が見つかるに違いない」。歴史的には、これは時に正しく、ときには間違いだった。凡庸なSNSを軸にしたFacebookにはそれが見つかるだろうか。カリスマCEOのビリオネア、ザッカーバーグはなんでもお見通しだろうか。
いまのところ、傍目には確信できる要素はなにもないようだ。むしろ、かつてのヤフーやグーグルと同じか、それ以上に期待という熱気で膨れあがっている部分が大きいと見えてしかたがない。
虎古田・純