アメリカ版mixiと呼んでイイんですか!?
Facebook内には「FacebookがYahoo!に売られたら退会するぞ」というグループ(コミュニティ)もある
それでは、いったいFacebookというサービスのどこがそう素晴らしいのかと聞かれると、これがなかなか難しいところだ。筆者が調べた限りでは、FacebookはいわゆるSNSである。基本的な目的、機能は「mixiのアメリカ版」と言っていいだろう。日記を書いたり、写真や動画、自分の趣味などを「友達」と共有するものだ。他のSNSとくらべて斬新だとか、優れているとは感じられなかった。
技術的には、ウェブ・ウィジェットととも呼ばれるアプリケーションが豊富なのが特徴で、たとえば誰かがつくったゲーム、他のSNS的サービスなども、自分のFacebookに簡単に取り込める。Facebookを介して「人」がつながるように、本来他の場所にある「サイト」や「アプリケーション」もFacebookで結びつくのだ。
こうしたWeb2.0風味を高く評価する向きもある。たしかにFacebookは単なるSNSから総合的なプラットフォームに向かっているようだ。将来的にはネット上の人やサービス(OSまでも)をFacebookが統べるという壮大なストーリーが語られたりもする。
しかし、自分が利用するナンバーワンSNSサイトで、メールや書き物、ゲーム、そのほかネットの活動すべてができるとしても、それを利用するとは限らない。それらがほかより優れているとは限らないからだ。
虎古田・純