2万個の「木の玉」が敷き詰められたボールプール
木の玉を敷き詰めた「ボールプール」。記者も入ってみたところ、足つぼを刺激されて気持ちよかった
2階部分には、優れたおもちゃを選んで展示する「グッド・トイ展示室」のほか、美術館の目玉である「おもちゃの森」がある。
「おもちゃの森」は木製の遊具だけを集めた部屋。子供の目線で建てられた"小屋"や"秘密基地"がある。床は豪華な総ヒノキ貼りで、木の匂いが充満していた。なんといっても肌ざわりが良い。
遊具のひとつに、木の玉を敷き詰めたボールプールがある。デパートで目にするボールプールに似ているが、中に入っているのは柔らかいボールではなくて、木でできた玉だ。手のひらサイズのツルツルした玉が約2万個、敷き詰められている。
プールの中には3個ほど通常よりも大きな玉が潜り込んでいて、この「レア玉」を必死に探している子もいた。まるで海水をかけあうように玉を投げあう子がいれば、下へ下へと掘り進む子もいて、思い思いに自由な遊び方を楽しんでいた。
遊具は青森、岡山、鹿児島の職人たちが作った。とにかく「本物」にこだわったそうだ。「玉の形は楕円なんです。球上のものを何個も持つと痛いんですよ。(楕円だと)握ったときに圧力が逃げるので、持ちやすいんです」。細部にも気を使っている。