マイクロソフトが50億円で買った「極悪」ゲームソフト「GTA」

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マイクロソフトが50億円で「独占」したもの

Xbox 360版のGTA IVでは、独占の追加コンテンツが配信される
Xbox 360版のGTA IVでは、独占の追加コンテンツが配信される

   元来GTAシリーズは、PlayStation(プレイステーション)1/2など、主にソニーのゲーム機向けに販売されてきたが、最新作の「GTA IV」はPlayStation 3 とマイクロソフトのXbox 360の2機種で同時発売される(国内も同様)。初回出荷数は次世代機ソフトでは過去最高の約800万本で、次世代ゲーム機の普及を牽引すると見られている。世界的に見れば、今年の最注目ゲームソフトといっても過言ではない。

   さて、この重要作品のラインナップに力を入れていたのが、家庭用ゲーム機界でも懲りずに巨人を目指し続けるマイクロソフト。一説によれば、当初タイトルの独占販売を目論んだものの、叶わなかったMSは一計を案じたという。開発元のRockstar Gamesの親会社にあたるTake-Two Interactiveに5千万ドル(約50億円)を払い、あるものを手に入れたそうだ。

   それはXbox 360版GTA IV独占の追加コンテンツ2本。GTA IVの所有者に対して、新たなシナリオなどを含むコンテンツをネット経由で有料配信するもので、コンテンツそれぞれがゲーム1本分にも相当する質とボリュームと噂されている。1本目の配信開始は8月の予定で、現在のところ価格等の詳細は不明だ。

   50億円でXbox版のGTA IVに付加価値をつける権利を手に入れた格好のマイクロソフト。高い買い物になるか、安い買い物になるか。それはともかくとして、この「極悪」ソフトに惚れ込んでるのが、血と暴力を求めるゲーマーだけではないのはたしかである。

虎古田・純

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