「カスガシカオ」や「バンビーマル」は選ばれず
仏陀の涅槃像を連想させる「寝そべるポーズ」
「ダイエット中のところ、すみません」と声をかけたくなる?
事業協会の発表によると、マスコットの名前募集への応募件数は1万4539件。その内訳は、「鹿」をベースにしたもの(6401件)、「奈良」に注目したもの(4084件)、「仏」を中核にしたもの(3328件)などさまざまだった。その中で、もっとも多かった名前が「遷都」にひっかけた「せんとくん」だったという。
「せんとくん」(337件)についで多かったのは「ナントくん」(292件)。次いで、「ブッカ」(265件)、「鹿坊」(248件)、「しかぶつくん」(154件)という結果だった。変わったところでは、「カスガシカオ」「あをに@ヨッシー」「バンビーマル」「笑鹿(わらし)」なんてのもあった。
「せんとくん」という名前は、平城遷都1300年祭の趣旨に合致し、耳から入ってくる語感もよく、国際的にも呼びやすいということでマスコットの正式名称に選ばれた。
それを受け、マスコットの作者である彫刻家の籔内佐斗司さんは次のようなコメントを発表した。
「ようやく『あの子』に素敵な名前を付けて頂いてたいへん嬉しく思っています。産みの親としましては、彼がこれからちからいっぱい平城遷都1300年祭のお役に立ってくれることを願っています」