ブランドには「驚き」が必要だ――デビアス銀座本店という空間

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店の人のひと言、ひと言が驚きをもたらしてくれる

写真には「黒く」映る壁。しかし肉眼では「クリーム色」に見える・・・
写真には「黒く」映る壁。しかし肉眼では「クリーム色」に見える・・・

   2階へ行くとダイヤモンドのファセットを思わせる三角形が連続する壁に出会う。三角形のいくつかは商品ディスプレイになっている。見た時の印象では明るいクリーム色で細かなきらめきがあった。

   ところが、これは後で写真を見て驚いたのだが、この壁は黒く写るのだ。この仕組みはどうなっているのだろうか。撮っている時にはカメラマンも気づかなかったと言うし、念のため撮影したデジタルカメラの画像もそうだった。帰ってからまで驚かされるとは思いもしなかった。

   ここでは極めて高額の商品がいつでも取り出せますよと言わんばかりに展示されている。そして店の人のひと言ずつがいちいち驚きをもたらしてくれる。ブランドにはたくさんの驚きが必要なのだ。

坂井直樹




◆坂井 直樹 プロフィール

坂井直樹氏
ウォーターデザインスコープ代表/コンセプター。1947年京都市出身。京都市芸術大学デザイン科入学後、渡米。サンフランシスコでTattoo Companyを設立。ヒッピー達とTattooT-shirtを売り、大当たりする。帰国後、ウォータースタジオを設立し、日産「Be-1」「PAO」のヒット商品を世に送りだし、フューチャーレトロブームを創出した。2004年デザイン会社、ウォーターデザインスコープ社を設立し、ケイタイを初めとした数々のプロダクトを手がける。現在auの外部デザイン・ディレクター。07年9月、新メディアサイト「emo-TV」を立ち上げる。同年12月には、日常の出来事をきっかけにデザインの思想やビジネスコンセプトを書きつづった「デザインの深読み」(トランスワールドジャパン刊)を著した。

>>>emoTV ムービーのココロミ


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