ブランドには「驚き」が必要だ――デビアス銀座本店という空間

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   東京銀座、マロニエ通りにデビアス銀座本店が誕生した。世界的なダイヤモンドブランドの日本初の旗艦店だ。マロニエ通りにこのビルの姿が現れた時、異様なまでの存在感に驚いた人は多かっただろう。

シャネルビルを凌ぐ強烈なインパクト

強烈な存在感を放つデビアス銀座本店
強烈な存在感を放つデビアス銀座本店

   通りに面した正面、ファサードはうねりながら空に伸びている。このうねりのリズムがビルの横面の構成にも受け継がれている。さらにはまず人が見ないだろうと思われる、隣のビルとの僅かな空間にもわずかなうねりとして加えられている。ビル全体が力を受けて揺らいでいるかのようだ。

   設計は光井純氏。「大地から立ち上がる光のリボンのように、あるいは色と形を間断なく変化させていくオーロラのように、銀座の華やかでそして優美な姿を持たせたいと考えていた」と説明されている。

   マロニエ通りには既に伊藤豊雄氏によるミキモト銀座2、ピーター・マリノ氏によるシャネルビルなど、個性的な建築があったが、それを凌ぐインパクトを感じた。外観からしてすでに大きな驚きがある。

坂井直樹




◆坂井 直樹 プロフィール

坂井直樹氏
ウォーターデザインスコープ代表/コンセプター。1947年京都市出身。京都市芸術大学デザイン科入学後、渡米。サンフランシスコでTattoo Companyを設立。ヒッピー達とTattooT-shirtを売り、大当たりする。帰国後、ウォータースタジオを設立し、日産「Be-1」「PAO」のヒット商品を世に送りだし、フューチャーレトロブームを創出した。2004年デザイン会社、ウォーターデザインスコープ社を設立し、ケイタイを初めとした数々のプロダクトを手がける。現在auの外部デザイン・ディレクター。07年9月、新メディアサイト「emo-TV」を立ち上げる。同年12月には、日常の出来事をきっかけにデザインの思想やビジネスコンセプトを書きつづった「デザインの深読み」(トランスワールドジャパン刊)を著した。

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