ニューヨークのギャラリー「phurniture(ファーニチャー)」はユニークなインテリアを扱っていて、海外のインテリア雑誌を見ていると時々出会う。ここに紹介する写真もそのひとつだ。
原子模型のような肘掛け椅子
「Fauteuil Chair, 2007」(肘掛け椅子)
「Fauteuil Chair, 2007」(肘掛け椅子)は段ボールで作ったプロトタイプ。生産する時にはアルミ製になるそうだ。原子模型を見ているようだが、よく見れば、クラシックな椅子を原型にしていることがわかる。デザインしたのはAranda/Laschとクレジットされている。建築家のベンジャミン・アランダとクリス・ラッシュの2人組だ。
僕がこの椅子を面白いと思ってブログに取り上げておいたら、このギャラリー、phurnitureを運営しているポール・ジョンソン氏自身の目に届いたようで、伝言のようにご本人からの感謝の言葉が届いた。そして氏が運営しているもうひとつのギャラリー、ジョンソン・トレーディング・ギャラリーもよろしくとのこと。ウェブの情報はどこをどう回るものかまったくわからない。私とジョンソン氏の間も現状まで付き合いはないが、ここで紹介することでつながってしまうかもしれない。
そしてジョンソン・トレーディング・ギャラリーのサイトを覗いてみると、ここにも面白いインテリアがたくさんあった。そしてジョンソン氏の選択眼が実に柔軟なのに驚いた。ここで気づいたのだが、ここにある作品は簡単にデザインだ、と割り切れないものばかりなのだ。
坂井直樹