8人乗りのミニバンなんて必要ない!?
大人3人と子ども1人でも実用性は十分(トヨタ「iQ」)
☆壮 しかし、技術の進歩とともにクルマの定義が変わり、快適さ、速さ、安全性などたくさん加えられた。クルマはどんどん大きく、便利になった。でも、ここらで昔の定義を振り返ってみてもいいんじゃないかな。
★若 現代は目的がないがしろにされています。高級車なんか、快適さを追求する余り、使われることのないスイッチが1つや2つはある、といわれているくらい。
☆壮 複数の人間と荷物を載せて移動する手段であるなら、もっと小さくていいはずだし、出力は100馬力もいらないし、内燃機関を積む必要もないよね。
★若 60馬力すら必要ありません。クルマって実はとんでもないものなんです。重さ1トン以上の鉄の箱を馬100頭分の力で動かすということは、本来、異常なことですよ。
☆壮 なのに、実際の使われ方を見ると、平均して2人以下しか乗ってないらしい。
★若 3、4人で乗るケースはあるでしょうが、3列シートのミニバンに7人も8人も乗る機会なんて、ほとんどないでしょう。必要なときはレンタカーを使えばいいんです。先日発表されたトヨタ『iQ』のように、全長2.98mのボディに大人3人と子ども1人が乗れるクルマは、とてもまっとうな提案だと思います。