「腐女子」をキーワードにしたビジネスの流れが加速している。2008年3月11日には、腐女子のためのポータルサイトがオープンした。腐女子志願者向けのガイドブックや腐女子が主人公のテレビドラマまで登場しているが、はたして「腐女子」は儲かるのか?
「腐女子による腐女子のためのポータルサイト」
腐女子のためのポータルサイト「fujyoshi.jp」
腐女子とは、男性の同性愛をテーマにした漫画や小説(ボーイズラブ)が好きな女性たちのこと。そんな腐女子向けのポータルサイト「fujyoshi.jp」を開設したのは、米シアトルに本社を置くトレジャーネット・インク。サイトのキャッチコピーはズバリ「腐女子の腐女子による腐女子のためのポータルサイト」だ。
サイト開設のきっかけについて、同社の女性担当者は次のように話す。
「もともと弊社ではレディコミ(レディスコミック)やボーイズラブ小説を専門に扱うサイト『eboyslove.com』を運営しており、ケータイ書籍がヒットしていました。最近、『ボーイズラブ』『腐女子』といった言葉の認知度が高まっていますが、腐女子向けのポータルサイトがなかったことから、腐女子専門サイトを立ち上げました。サイト開設に当たっては身の周りの『腐女子』に協力してもらいました」
fujyoshi.jpでは、腐女子の座談会や書き下ろしのボーイズラブ小説を掲載。20代、30代の女性を中心に、10代から40代くらいまでのボーイズラブ好きな女性の利用を見込んでいる。今後も、腐女子の聖地「乙女ロード」(東京・池袋)の紹介や、「実録!本当にあったボーイズラブ体験」などのコンテンツを追加していく予定だ。
さらに女性だけでなく、男性に向けても「腐女子情報」を発信していく。
「最近は『腐女子』に興味のある男性も増えているといいます。そういった方向けのコンテンツも検討していきます」