最近、彦根市の「ひこにゃん」を始めとした地方の「ご当地キャラ」がブームになっているが、このたび、古都・奈良から強烈なインパクトを持ったキャラが登場した。あまりの強烈な個性に「違和感がある」という声も多いが、事務局は「話題になるのはありがたい」と喜んでいる。
「飛び抜けたインパクトを持っている」
「平城遷都1300年祭」マスコットキャラクター。他の追随を許さない奇抜なデザインだ
2ちゃんねるやmixi、個人のブログなどで、
「可愛くない」
「すごく違和感がある」
「いや、保守的な奈良にしてはよくやった」
「何度も見てるうちに味わいが出てくるよ」
など賛否両論を巻き起こしているのは、奈良の「平城遷都1300年祭」のマスコットキャラクター。坊主頭の子供に、鹿の角が生えている。一度見たら忘れられないデザインだ。
「平城遷都1300年祭」は、2010年に奈良で行われるイベント。2010年は平城京誕生からちょうど1300年目にあたる。年間を通して展示やコンベンション、フォーラムなど各種イベントが予定されている。この強烈なマスコットは「1300年祭」を盛り上げるために誕生した。著名な彫刻家・薮内佐斗司氏によるデザインで、複数あった候補の中から選ばれたという。
このキャラクターが選ばれた理由について、J-CASTモノウォッチが平城遷都1300年記念事業協会に聞いてみた。
「このマスコットキャラクターは、21あった候補の中から選定委員会が選びました。選定の理由としては、一目で奈良とわかること、飛び抜けたインパクトを持っていることがあります。また、奈良の大地から生まれたエネルギーの化身であるという、未来に続くストーリー性を持っているという点が挙げられます」
「可愛い」とか「可愛くない」ということだけでなく、「コンセプトを重視」した結果、このキャラクターに決定したという。
「話題になっていることはありがたい」
現在ネットで話題になっていることに関しては、
「どんな形であれ、話題になっていることは非常にありがたいです。事業の方にも関心が集まり、嬉しく思っています」
と同協会の広報担当者は話す。
このキャラクターの名前はまだなく、2008年2月12日から一般公募している。すでに1100件以上の応募があり、中には海外からのものもあったという。募集期間は2008年3月12日までで、結果は同月末を目途に発表するとのことだ。
同協会では「奈良らしくて、親しみやすい名前になれば・・・」と期待している。