2008年のバレンタインのキーワードは「世話チョコ」。そんなレポートが2008年2月14日、ブログ解析サービスのきざしカンパニーから発表された。「義理チョコ」に代わる新たな言葉として広まりつつあるが、ほかにも「慈悲チョコ」「逆チョコ」「自虐チョコ」など、さまざまなチョコワードがあるようだ。
今年のキーワードは「世話チョコ」
「世話チョコ」が「今日の注目の話題ランキング」で2位になった
きざしカンパニーは、ブログで話題になっているキーワードのランキングを表示する「kizasi.jp」というサイトを運営している。その「今日の注目の話題ランキング」の第2位に、「世話チョコ」というキーワードがランクインしたのだ(2月14日17時30分現在)。
「世話チョコ」とは、お世話になった人に感謝の気持ちを込めて渡すチョコのこと。恵比寿三越がバレンタインキャンペーンの中で使った言葉で、新聞などのマスコミが紹介したことで広まった。
きざしカンパニーによると、ブログに書き込まれた「世話チョコ」というワードは前年に比べ約5倍になっているという。言葉の意味はいままでの「義理チョコ」に近いのだが、堅苦しくない響きが受けているようだ。
しかし、「世話チョコ」以外にも「○○チョコ」といわれるものはたくさんある。
おなじみの「本命チョコ」「義理チョコ」のほかに、女性が自分のために買う「ご褒美チョコ」、家族にあげる「ファミチョコ」、そして、男性が自分に買う「男チョコ」。なかでも失恋などで落ち込んでいるときに買うのは「自虐チョコ」と呼ぶらしい。
「下さい慈悲チョコ。ギブミーチョコレート!」
「慈悲チョコ」という言葉は、女性の「上から目線」の象徴なのか?
さらには、男性から女性に渡す「逆チョコ」、そのお返しとして渡す「逆逆チョコ」なんてのもある。「義理チョコ」の中でも、人生いろいろあった人にあげるのは「島倉チョコ」、誰からももらえない人にあげるのは「慈悲チョコ」なんだとか。
慈悲チョコについては、mixiの日記でも取り上げられていて
「主人にもチョコあげないとね
義理でなくて本命でもなくて
慈悲チョコ」
という書き込みや、
「チョコが食べたい訳じゃありません。気持ちがほしいのです。
ここ何年かそういうのが不足してます。
なんか子供っぽい気もするけど、必要だと思います。そういうの。
下さい慈悲チョコ。
ギブミーチョコレート!」
といった書き込みが見られる。
「慈悲チョコ」という呼称について、都内IT企業に勤めるOLの上松三代子さん(仮名、28歳)はしみじみと語る。
「慈悲チョコとは、なんとも『上から目線』な言い方ですね。『これでも食らえ!』という感じなのでしょうか。最近の男女の力関係を示しているようで、興味深いですね」
今年のバレンタインにふさわしいのは、どんなチョコだろうか?