毎日が「チョコ」の記念日 「100%チョコレートカフェ」

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「365日のチョコレート」と「56種類のチョコレート」の狙いとは?

その名のとおりチョコレートを思わせるデザインの「100%チョコレートカフェ」
その名のとおりチョコレートを思わせるデザインの「100%チョコレートカフェ」

   ここからは推測も入ってくるので、間違っていたらお許し願いたい。「チョコレートが2月14日に向けて売れるのならば、他の記念日にだって売れる。記念日が増えれば、もっとチョコレートが買ってもらえる。そんな発想が店作りのきっかけにあったのではないだろうか。365日、その日のチョコレート。56種類のチョコレートを組み合わせての誕生日祝い。グルーヴィジョンズの選んだ色使いは意外な組み合せも綺麗にまとまる。

   たとえば、僕の誕生日は1947年9月20日だ。すると、19番ドミニカ共和国(黄色)、47番ローズ(バラ色)、09番コロンビア(水色)、20番グレナダ(オレンジ)という組み合わせになる。地名はそれぞれの産地のカカオ豆を使用。ローズはバラの香りをきかせたものだ。これなら、誕生日はその人の特別な組み合せとして形になる訳だ。記念日を形にする見事なアイデアと言える。

オリジナルのメッセージを組み込める「タブレター」
オリジナルのメッセージを組み込める「タブレター」

   56種類しかないとすれば、1957年以降の場合はどうするのかと言えば、19を外し、下2桁を分けて、78ならば07と08とすればできるとのこと。無理に100番まで作らずに、きちんとできるところまでにしたのもコンセプトからの逸脱をしないためだろう。数をそろえるために店がある訳ではない。

   ネットからしか頼めないものがあるというので、注文してみた。タブレターというもの。数字だけでなく、アルファベットも組み込めるので、メッセージが作れるのだ。実物を見た方が早いだろう。文字を選び、間を開けたかったらホワイトチョコも加えることができる。

   数字に対応する商品があることで組み合せが特別な日を、ふたつとない日を表現することができる。記念日に贈りたくなる見事な工夫だ。さらにチョコレートの特別な日である2月14日のためにバレンタインデースペシャル「214」がある。いやはや参りました。

坂井直樹




◆坂井 直樹 プロフィール

坂井直樹氏
ウォーターデザインスコープ代表/コンセプター。1947年京都市出身。京都市芸術大学デザイン科入学後、渡米。サンフランシスコでTattoo Companyを設立。ヒッピー達とTattooT-shirtを売り、大当たりする。帰国後、ウォータースタジオを設立し、日産「Be-1」「PAO」のヒット商品を世に送りだし、フューチャーレトロブームを創出した。2004年デザイン会社、ウォーターデザインスコープ社を設立し、ケイタイを初めとした数々のプロダクトを手がける。現在auの外部デザイン・ディレクター。07年9月、新メディアサイト「emo-TV」を立ち上げる。同年12月には、日常の出来事をきっかけにデザインの思想やビジネスコンセプトを書きつづった「デザインの深読み」(トランスワールドジャパン刊)を著した。

>>>ムービーのこころみ「emo-Tv」


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