「意外な組み合わせ」がインパクトを生む
大昭和ファースト「黒のティッシュ」
商品の中には、企画自体が斬新なために、商品の要素を名前にしただけで十分なインパクトをもつものもある。たとえば、「シャア専用ケータイ」。これは、ソフトバンクモバイルが発売した携帯電話「913SH G TYPE-CHAR」(シャープ製)のニックネームだ。ガンダムの人気キャラであるシャア・アズナブルをモチーフに携帯電話を作った企画そのものが強烈。そこに「シャア専用」というおなじみの冠をつけたのが秀逸だった。
企画の面白さという点では、「黒のティッシュ」(大昭和ファースト)も負けない。白色が当たり前と考えられているティッシュペーパーをあえて「黒」で作ったのが新鮮。商品名は、「色+ティッシュ」という単純なものだが、組み合わせの意外性で大きな注目を集めることになった。
組み合わせの意外性なら、「うまい棒入浴剤」も人をひきつける。お菓子の「うまい棒」で作った「入浴剤」ってどんなの? そう思って、商品の中身を知りたくなってしまう。普通では考えられない組み合わせをうまく商品化した「企画の勝利」といえる商品だ。