商品の旬としては、少し「熟れすぎ」!?
「Silverthorne」は、アップルのiPhoneに搭載されるとの噂も
日経パソコンの詳細レビューが結論づけてるように「安いモバイルパソコンを探していた人には最優先の選択肢」と思える。
しかし、「いま買うべきか」となると、かなり悩ましいところだ。というのも、Eee PCが最初にリリースされたのは07年の10月だ。国内発売は3か月遅れで、パソコンの発売サイクルからすると、ほとんど半周遅れのスタートなる。
したがって、国外では二代目Eee PCの具体像がもう明るみに出ている。4~6月に発売予定だという後継機は、インテルの低消費電力な新型CPU「Silverthorne」、および新型チップセットを採用し、液晶は8.9型に大型化。しかも、「販売は、当初から一部地域にとどめず、グローバルに展開する計画」というのは聞き逃せない情報だ。
もっとも、パソコンの「買い時」は難しい。ある新製品を待っていて、やっと発売されたら、今度はもっと魅力的な製品が出ることがわかった。その繰り返しで、これでは永遠に買えない――という笑い話もある。新CPUが、実際の製品では触れ込み通りのパフォーマンスを出さないのも珍しくない。ただ、少なくとも、Silverthorneが大きな期待を背負った"大物新人"なのは間違いない。
いまのEee PCは、魅力のある低価格モバイル(インターネット)PCだが、「真のモバイル・デバイス」と言うには半熟で、商品の旬としては少し熟れすぎ――。そんなところだろうか。