購入者から「クオリティー」に疑問の声
これらの貯金箱は、雑誌・テレビで度々紹介されるなど、話題性は非常に高い。一方で、企画の面白さに対して、実際のクオリティーが伴ってないとする厳しい意見をネット上などで多く目にした。
「人生銀行」に対しては「液晶が暗く見づらい」といった評価が多い。筆者も現物を確認したが、角度によってはたしかに見づらい。薄く、にじんだような画面で、広告のハメコミ写真とはたいぶん異なる印象だ。また、電池がなくなると内容がリセットされてしまうが、電池残量の表示や事前の警告がないことを問題視する声も多かった。
「大人」を対象にするのが玩具界の昨今のトレンド。しかし、単なる「遊び心」だけでは大人は満足しない。「遊貯」ブームの商品群には「クオリティー」「バリュー・フォー・マネー」の精進が求められているようだ。
波木史郎