佐世保に続け!「ご当地バーガー」 地元食材生かし「独創性」で勝負

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   ハンバーガーといえばマクドナルドに代表される全国チェーンがおなじみだが、最近は佐世保バーガーなどの「ご当地バーガー」もなかなか元気だ。北海道や淡路島など、その地域特産の食材を生かした個性豊かなハンバーガーが各地で次々と誕生し、独自性をアピールしている。

カニを豪快に使って「北の大地」をアピール

上にずわいのむき身、下にたらばのカツを載せた「たらばとずわいの王様バーガー」で北海道気分を味わいたい
上にずわいのむき身、下にたらばのカツを載せた「たらばとずわいの王様バーガー」で北海道気分を味わいたい

   北海道を代表する観光スポット、札幌市時計台の真向かいに2008年1月4日、北海道産の食材を使ったハンバーガーやサンドウィッチを提供する「北海道カフェ(HOKKAIDO CAFE)」がオープンした。

   目玉は、その名も「北海道バーガー」。近海でとれたカニを使った「たらばとずわいの王様バーガー」(1200円)や噴火湾産のホタテを使った「帆立コーンバーガー」(700円)など道産の具材にこだわった4種類のハンバーガーをそろえた。

   いずれも北海道産の小麦「北のかおり」で作ったバンズではさみこむ。北海道らしさ満点のハンバーガーだ。特に、上にずわいのむき身、下にたらばのカツを豪快にのせた「王様バーガー」は歯ごたえ十分の食感で、「北海道気分を存分に味わえる」ユニークなハンバーガーに仕上げた。

   同店は、旅行会社や居酒屋を経営する地元企業・普門グループが創業20周年の記念事業としてオープン。「北海道が元気になるように、できるかぎり道産品を使って北の大地の魅力をアピールしていきたい」というコンセプトで、札幌を訪れた観光客の注目を集めている。

淡路島の卵やタマネキを使った「淡路島バーガー」

フルトッピングの淡路島バーガー。上にのったオニオンリングは淡路島産のタマネギを使っている
フルトッピングの淡路島バーガー。上にのったオニオンリングは淡路島産のタマネギを使っている

   西に目を転じると、「淡路島バーガー」というのもある。07年4月に兵庫県西宮市の西宮東地方卸売市場にオープンした「淡路屋」の看板メニューだ。こちらはその名のとおり、大阪湾をはさんで西宮と向かいあう淡路島の食材をハンバーガーに取り込んだ。

   トッピング用の目玉焼きは淡路産の卵を使い、オニオンリングも淡路のタマネギを使用している。パテの肉は国産牛だが、手に入れば淡路牛をできるだけ使うようにしている。またバンズは、毎朝市内のパン屋で特別に焼いてもらっている「地元産」だ。

「もともと輸入雑貨の卸をやっていて淡路島にも得意先があった関係で、淡路産のおいしいものに出会いました。関西ではブランド力のある淡路島の食材を使って何かできないかと思い、ハンバーガー店を開くことを決めました」

   と越栄基(こしえ・もとい)店長は語る。「肉は直火で焼いているので、油が落ちてアッサリ風味。そのため、チェーン店では食べない年配の人も食べてくれます」。地元の食材を生かした「ご当地バーガー」の評判は上々で、土日は県外からもお客さんがやってくるそうだ。

地元産のラッキョウをピクルス代わりにトッピング

三国特産ラッキョウのトッピングがユニークな「三国バーガー」
三国特産ラッキョウのトッピングがユニークな「三国バーガー」

   日本海の厳しい自然が作り出した名勝・東尋坊で知られる福井県坂井市三国町。06年4月にオープンした三國湊座が販売する自慢の一品は「三国バーガー」だ。

   パテには福井産の牛肉と国産の豚肉を使用。バンズには、地元産米から作った「米パン」を使用しているのがユニークだ。さらに、ピクルスの代わりに三国名物のラッキョウをトッピングして、三国らしさを表現している。

   このご当地バーガーは、福井県の地域ブランド創造活動推進事業の一環で開発された。その独特な味わいの評判はじわじわと広がり、とうとう東京に"遠征"することになった。

   08年1月24日から29日まで京王百貨店新宿店で開かれる福井県の物産・観光展に出店することが決まったのだ。「県外で販売するのは初めて」という画期的な試み。地元での営業は休んで、北陸の小さな港町で育まれた味をアピールする。

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