「和製セカンドライフ」、似て非なるその実体
ViZiMOでは、各ユーザーの「ViZiルーム」という形で、3Dコンテンツを公開する
一方、この微妙な時期に、国内の企業によって、メタバースの一種と目されるサービスが相次いで産声を上げている。
今回あらためて――運営サイドが好むと好まざるとに関わらず――SLと比較されるこれらのサービスを体験してみたが、その中身は多種多様。一様に「和製セカンドライフ」とは呼べない。たとえば、splume(スプリューム)やViZiMOは、SLのように、広大な仮想空間がシームレスに展開するわけではない。土地所有の概念や通貨の流通もなく、第二の"世界"と言うには物足りない。SLとの共通点は3D空間があることぐらいだ。
ただ、splumeは何をしたいサービスなのかよくわからなかったが、ViZiMOはユーザーが作成した3Dゲームや展示をSNSのコンテンツとして扱う姿勢を明確に打ち出している。それはそれで、面白い仮想3D空間の活用法に思われた。
虎古田・純