増殖する「工場萌え」ブーム 企業の側には戸惑いも

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「工場の悪いイメージを正常化したい」

千葉県が主催した「工場見学ツアー」にはたくさんの人たちが参加した
千葉県が主催した「工場見学ツアー」にはたくさんの人たちが参加した

   このような「工場萌え」ブームを意識して、自治体や企業の中には、工場見学ツアーを企画するところも出てきている。ふだんは馴染みが薄い石油や鉄鋼などの工場について、少しでも関心を持ってもらおうというわけだ。

   千葉県は07年11月22日、出光興産千葉製油所JFEスチール東日本製鉄所の協力を得て「工場見学ツアー」を企画した。ツアーは予想以上に大勢の参加者が集まる盛況。千葉県観光課は、

「敷地内の撮影禁止区域や工場全体が危険物指定を受けている点など課題をクリアしたうえで、08年度も引き続き実験的にツアーを行っていきたい」

と意気込んでいる。

   ツアー企画のアドバイスをした八馬智・千葉大学大学院工学研究科助教も

「古くは公害問題、最近では地球温暖化と、工場を所有する企業には何かと悪いイメージがつきまとい、産業全体のブランドイメージの低下につながっていた。見学ツアーを通じて、そんな悪いイメージを正常化していく必要がある」

と、工場見学ツアーに込められた狙いを語る。

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