1台2300円で手に入る!ローコストで一気に火がついた
学研「大人の科学マガジンvol.17」付録のテルミンmini。組み立て式で20分ほどで完成
なぜ「テルミンmini」がここまで人気を集めたのか。まずは、手を触れずに音を操れるという目新しさだろう。そんなテルミンの音やプロの演奏の様子は、大人の科学マガジンの特集サイトで聴くことができる。小さな機械と優雅な手さばきの組み合わせが、実にのびやかで感情のこもったメロディーを聴かせてくれる。
そしてもうひとつが、2300円という雑誌の付録であること。つまりハイコストパフォーマンスだ。「本物のテルミンは数万円~10万円以上しますので、予算内で開発するのが一番大変でした」と西村総括編集長は振り返る。
本来のテルミンはアンテナが2本あり、1本は音量、もう1本が音程を制御する仕組みになっている。しかし、コストを下げるのと高周波の干渉の問題があり、開発当初から音程用のアンテナだけに絞った。